チョコレート コーヒー アレルギー
チョコレートとコーヒーで金属アレルギーが起こる?その原因と摂取量の目安・対処法
チョコレートとコーヒーで食物アレルギーが起こる原因
チョコレートにはいろんな原材料が含まれていて、アレルギー物質(アレルゲン)として「乳成分・大豆」などが表示されています。
しかし、チョコレートアレルギーとして一番発症リスクが高いのは「金属アレルギー」です。
金属アレルギーとは?
金属アレルギーはアクセサリーなどの装飾品で起こるイメージが強いですが、食品が原因になることもあります。
アレルギー性皮膚炎が発症し、皮膚の盛り上がりやかゆみ・痛みという症状が起こります。
金属成分が多いチョコレートとコーヒー
実はチョコレートやコーヒーに含まれる「ニッケル」という金属成分が原因でアレルギー性皮膚炎を起こすのです。
金属アレルギーの【3大原因金属】と言われているのが「ニッケル」、「コバルト」、「クロム」です。
厚生労働省による「平成27年度 家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」の「金属のパッチテストの結果」によりますと、「ニッケル」に反応している人が圧倒的に多いことが分かります。
*引用元:金属アレルギー協会
チョコレートの摂取量目安
毎日板チョコレートを3枚以上食べていると危険です。
コーヒーの摂取量目安
毎日コーヒーを10杯以上飲んでいると注意です。
コーヒーアレルギーならチョコレートもダメなのか?
コーヒーアレルギーがあるとわかった方は、原因が「ニッケル」の場合、チョコレートやココアにも含まれているので同じく控えたほうがいいです。
チョコレートアレルギーの原因は2種類(カカオとニッケル)
チョコレートアレルギーは原因別に2種類あります。
①カカオアレルギー
②ニッケルアレルギー
カカオアレルギーとニッケルアレルギーは別ものであり、チョコレートを食べてアレルギーを起こす人が必ずしもニッケルアレルギーを有するというわけではない。
*引用元:厚生労働省
①「カカオアレルギー」は原料のカカオからそう呼ばれ、チラミンと呼ばれる血管浮腫物質が原因です。
②「ニッケルアレルギー」は金属アレルギーのことです。
症状は、下痢、嘔吐、鼻血、腹痛、痙攣、アトピー性皮膚炎など様々。
高濃度カカオチョコレートと金属アレルギー
健康面での効果・効能が高いと注目されている高カカオチョコレート。
しかし、一般的なチョコレートと比べてニッケルが含まれる割合も多くなります。
チョコレートによる金属アレルギーがある方は食べないなどの注意が必要です。
コーヒーアレルギー別名「カフェイン過敏症」
「カフェイン中毒」ではなく「カフェイン過敏症」は別名「コーヒーアレルギー」のこと。
欧州食品安全機関(EFSA)によると1日のカフェインの摂取上限は約400mg
1日に3杯以上飲まないようにしましょう。
コーヒーアレルギーの症状(事例)
症状としてが痒み、頭痛、動悸、吐き気、焦燥感や幻聴・幻覚、不安など精神的な変調など。
飲んでしばらくしてから症状が出てくる遅延型なので気づかれにくい。
チョコレートとココア以外のドリンクでも金属アレルギー起こる?
原因となる「ニッケル」を多く含む食品がこちら。
ニッケルを多く含む食品
・ 穀類 (はと麦、小麦胚芽、米ぬか …等)
・ 豆類 (インゲン豆、大豆、きな粉 …等 ほとんど全て)
・ 菓子類(チョコレート…等)
・ 魚類 (ハマグリ、生ウニ …等)
・ 種実類(アーモンド、胡麻、クルミ、落花生 …等)
・ 藻類 (干しひじき、昆布 …等)
・ 野菜類(シソ、タケノコ、ワラビ …等
・ キノコ類(なめこ、ヒラタケ)
・ 飲料 (コーヒー、お茶、紅茶、ウーロン茶 …等)
*引用元:グリーンパーク歯科
こちらにあるように、飲料だと「コーヒー、お茶、紅茶、ウーロン茶など」にニッケルが多く含まれています。
ココアとアレルギー
チョコレートと同じカカオから製造される「ココア」もニッケルを含むドリンクです。
アレルギー体質の方がホットココアを飲みたい場合、「キャロブ粉」という「いなご豆」のさやを代用する方法もあります。
ココアの効能は多いので健康におすすめな飲みものです。
→コーヒーとココアの健康的な効果効能
紅茶とアレルギー
紅茶の食物アレルギーの症状で「関節痛」が出る場合もあります。
逆に、伊藤園では、緑茶や烏龍茶、紅茶に多く含まれるポリフェノールの「カテキン」に、抗アレルギー薬である“トラニラスト” と同等のアレルギー抑制効果があることを確認しています。
チョコレートとコーヒーでアレルギー症状が出た時の対処法
金属アレルギーは、いつでも誰でも発症するリスクがあります。
気をつけていても万が一症状が出た場合は、我慢せず皮膚科などに受診しましょう。
検査方法・予防法
自分が金属アレルギーか確かめる方法は、「金属パッチテスト」があります。
皮膚科でパッチテストを行い、アレルギーの原因であるアレルゲンがわかったら、その食品の摂取には注意して控えるようにしましょう。
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